①終活とは
終活とは「人生の終わりに関する活動」を指します。
具体的には
・身の回りの物の整理・片付け
・自身が亡くなった後に財産をどのように分けるか
・葬儀やお墓をどうしたいかなどを考え、周りの人にエンディングノートなどで自身の意向を示す
などといったことが挙げられます。
また、遺言書作成や財産のリストアップなど相続に関することも含まれます。
近年の少子高齢化時代において日本では2010年頃から世間へ浸透してきたと言われており、「終活」というとネガティブな印象に聞こえますが、自身の終わりを考えることで自分を見つめ直し今をよりよく生きるために重要視されています。
家族へ迷惑をかけない「立つ鳥跡を濁さず」という日本人ならではの価値観や美意識が感じられる行動なのかもしれません。
②具体的にどんなことをするのか?
終活に興味はあるが何をしたらいいのか分からずに行動に移していないという方も多いのではないでしょうか?
おすすめはエンディングノートを活用することです。
終活専用に項目が分かれており目次を見るだけでもどんなことをするのかイメージが湧きやすく最初のツールとして最適です。
どのようなことを記載するかというと・・・
1.私の歴史と家族の未来
プロフィール
ライフイベント
思い出の場所、これから行きたい・住みたい場所
人との繋がり
2.入院したとき、介護状態になったときのために
健康状態・病歴
治療を受けるとき必要なもの
入院時の連絡先リスト
定期的な引き落とし・振込
購入・利用の停止連絡
介護に関する希望
告知・延命治療について
3.私の財産
預貯金・株式・有価証券
不動産・ゴルフ会員券など
クレジットカード・貸金庫など
その他の財産
ローン・貸付金
財産管理について
年金・保険
その他伝えておきたいこと
4.相続・遺言など
相続・遺言
譲りたいもの・ペットのこと
葬儀やお墓について
家系図
大切な人へのメッセージ
残された家族が相談できる人
お気に入りの写真
と、数多くの項目がありこれらを記載することで自然と終活としての大部分を終えることができます。
また最近ではネット証券・証券会社にある預貯金・有価証券・仮想通貨・電子マネーの残高・サブスクリプションなどデジタル化された遺産を「デジタル遺産」と呼びます。
これらは遺族にとっては把握することが難しく、後になってから遺産分割のやり直しや申告漏れが発覚するなどのトラブルが多いようです。
エンディングノートにデジタル遺産のリストやID・パスワードなども記入しておくのがお勧めです。
③相続税の対策
終活の中の重要な項目として「相続税」の対策が挙げられます。
相続税とは遺産が基礎控除額(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超える際にかかる税金となります。
遺産相続が多い場合には相続税も高額となり相続人にとって負担が大きくなってしまいます。
「遺族に相続税の負担をかけたくない!」という方は相続税対策を行いましょう。
相続税対策には主に生前贈与や不動産への資産替え、生命保険への加入などがあります。
④まとめ
今回は「終活」のお話をさせていただきましたが、項目を見てわかる通り元気なうちに取り組まなくては完了するのは難しいのかなという印象です。
また高齢化社会を反映し2022年は相続税申告だけで2.7兆円を超え、被相続人・相続人共に過去最多となったそうです。
「相続」という言葉を聞くと難しそう・・・と敬遠しがちで、終活もなかなか進まなくなってしまいます。
弊社では今日ご紹介したエンディングノートのご提供と合わせ、相続税対策として有効とされる生前贈与や生命保険のご案内も行っております。
「終活」にご興味のある方はお気軽にご相談いただければ幸いです。
末筆ではございますが、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
(仙南支店 片岡)