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投資するなら一括投資?積立投資?

2022.01.24
さて今月の情報提供ですが
前回、前々回の話から少しお金の今後を考えないと・・・と思っていただいた方もいるかもしれません。

でも実際考えると言っても何をすればいいのやら
お金を増やす→投資する?→まとまったお金が必要?
なんとなく昔は私もそんなイメージを持っていました。

お金を増やす話になると、一括であの時投資しとけば今頃お金が増えていたのに・・・とか、仮想通貨バブルの時も投資のタイミングが重要だった!というのは友人からもたくさん聞きます。笑

せっかくなので今回は「一括投資」と「積立投資」で某世界株投信の2007年10月(リーマンショック前)から2021年6月までの運用状況を見てみましょう。

世界株が40%以上下がった2008年のリーマンショックは100年に一度の大暴落です。
(10%の下落は「調整」、20%の下落は「暴落」、30%以上が「大暴落」です)
ここ5年の米株の平均年率リターンは16%くらいなので、今年はさすがに「暴落」するのか「調整」で済むのか・・・などざわついているそうですが。
しかし、株価の基準グラフなどを見ても分かる通り100年に一度の大暴落があってもコロナで一時下がっても、株価は都度回復し長期的に見ると右肩上がりです。

下図をご覧ください。
この図は先ほどの期間内での「一括投資」の運用状況です。
黄色の棒グラフは2021年6月時点の評価を表しています。
例えば2007年10月に一括投資し2021年6月まで持っていれば、投資額を1とした場合2倍になったことを示します。
2009年2月に一括投資をした場合は5.18倍、2011年7月(約10年前)の場合は3.82倍です。

一括投資の運用グラフ
出典:r-Labo「r」を家計に!

よく見ると、リーマンショック金融危機前の最高値で一括投資した人も、14年間で約2倍になりました。
しかし、金融危機後の2009年の基準価格の安い時に買った人は5倍以上です。
過去の実績で見る限り世界株投信はいつ買っても10年以上保有すると2倍から5倍になっていますが、「一括投資」ではタイミングの違いにより収益が異なるという事を覚えておきましょう。
逆に短期で増やそうとして売るタイミングを間違えるとマイナスになる事もあるかもしれませんね。

続きまして、下図は「積立投資」の運用状況です。
投資先は同じ世界株投信です。
2007年10月の最高値から毎月1万円の積立を始めた人は、2021年6月時点で積立総額165万円は433万円となり2.63倍です。

2011年に積立を始めた人は黄色の棒グラフが250以上になっているので、積立合計額の約2倍になっていることが読み取れます。

積立投資の運用グラフ
出典:r-Labo「r」を家計に!

あれ?100年に一度の大暴落後の最安値で始めればもっとリターンが出たのでは?と思いますよね。
一括買いでは暴落前に買った人と暴落後に買った人では3倍以上も差が出ているのに、積立投資ではそうはなりません。
一括買いとは違う結果です。
黄色の積立評価額は2021年6月を起点としていますので、投資期間が長いほど(左に行くほど)大きくなっています。
もちろん積立額自体も増えているので、当たり前ですが積立合計額との差がどんどん開いていくのが分かると思います。

積立評価額は、一括投資のように買い時のタイミングで凸凹な結果にはならずシンプルな左肩上がりです。
つまり、早く始め長く続けることで資産は増えています。
上記の図を見ると改めて積立投資の有効性が確認できます。
確定拠出年金やNISAの積立はいつ始めても良く、開始のタイミングではなく、長く続けた方が勝ちなのだと思います。

今すでに積立投資をしている方で順調にいっている方も、これから始めようと思っている方も、下落相場は必ず訪れます。
仮に暴落時に評価額がすごく落ちてしまったらとても穏やかではいれないと思いますが、ぜひ積立投資のグラフと最後に紹介する言葉を思い出してなが~い資産形成を頑張ってみて下さい。

『強気相場は悪友、弱気相場は真の友』

投資の神様と言われるウオーレン・バフェット氏の言葉です。
強気相場で買い急ぎ、下落相場でパニックになり売りに走る、悪友の誘惑に乗ることなく、真の友を捨てるようなことがありませんように。

(営業 小林)