投資の話やお金の話をするときによく出てくるフレーズがあります。
アメリカやイギリスでよく使われるお金の管理法「70-20-10の法則」です。
私自身この言葉を知ったのは3年くらい前ですが、海外の学生は、中高生である程度のお金の勉強をするそうです。
日本ではお金や投資の話となると急に不信感やいやらしさを覚える風潮があるように思えますし、実際大人になった今でも自己学習以外で習った事などありませんでした。
日本の金融教育も少し変わっていけばいいのに・・・
さて話は戻りますが、お金の管理法と言ってもなかなかピンときませんね。
例えば、家計簿などで毎月のお金の管理をするのも一つですが、実際に手にしたお金をいかに適切に生かせるかで将来に違いがでます。
「70-20-10の法則」とは、可処分所得(手にしたお金)のシンプルな割り振り方です。
70%は、支出や消費に
20%は、今後の大きな買い物の為に貯蓄する(銀行預金)
10%は、投資運用に(確定拠出年金・NISA等)
☆70-20-10の法則
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70%は支出や消費
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20%は今後の大きな買い物の為の貯蓄
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10%は長期資産形成の運用
70
手にしたお金は、生活費や家賃、娯楽趣味に使います。
お金をじっと抱えて動かない状況が続くとどうなるでしょうか。
誰かの支出は誰かの収入になります。
全体的にみれば支出を多くすると、誰かの収入も膨らみ、そこからまた支出が増えるという形でお金が巡り、経済の規模が膨らんでいきます。
今回のコロナも一つの例で、飲食業は多くのお店の収入が減りました。
そこに働く人たちの給料が減る、または失業してしまうと今まで通りの支出ができず消費を切り詰めざるを得なくなっていきます。
お金の循環が滞ると、巡り巡って経済が悪化し結局はみんなが困った状態になります。
収入の70%は消費、出ていくお金としてみましょう。
20
ただし、全部使ってはいけません。
車や住宅購入、教育出費等、都度の大きな買い物の為には貯蓄をします。
ここは、現在ではなく今後の支出として予測できるので元本割れの無いいつでも出し降ろしの出来る貯蓄としてください。
収入の20%は将来の大きな買い物や、緊急予備資金として備えて下さい。
10
そして、貯蓄とは別に遠い将来収入を得る事が困難となった時の為の備えも必要です。
長期的に投資運用するお金の預け先として「確定拠出年金」「つみたてNISA」「保険」等があります。
収入の10%は。長期の資産形成の為の「運用」のポジションです。
将来お金に少しでも困らない為に
ここでお伝えしたいのは、必ずしも「70-20-10」にするという事ではないです。
例えば「80-15-5」、「90-5-5」などにしても大丈夫です。
いきなり無理をして継続できないのが良くないので、低く設定して収入が増えたら見直します。
収入からのやりくりが厳しい時は投資部分を金額で(5000円や1万円等)収入が増えれば投資運用部分を金額でなく収入に対するパーセンテージ率にします。
肝心なのは「貯蓄」と「投資運用」の2つのポジションをしっかり持って【自分なりの法則】を決めて継続していくことです。
「貯蓄をしているのにお金が貯まらない」という人は運用のポジションがないからです。
貯蓄は定期的に訪れる大きな消費として捉えましょう。
長期の資産形成のポジションをしっかり持っていないと将来や老後にお金に困るかもしれません。
お金で苦労する人とそうでない人の違いは「消費と貯蓄と投資」の管理ができるかどうか。
収入ではなく、出ていくお金の管理が非常に大事だと思います。
おまけ
投資のポジションをとりたいがどうしたらいいかわからない・・・
長期の投資運用に適しているのは「確定拠出年金」です。
「確定拠出年金」は60歳まで中途での引き出しができません。
運用は老後の資金を作るための作業ですので長期戦になります。
ただ、取り崩しができない=確実に老後資金の確保、につながります。
運用成功の最大の要素はいかに長く継続するかです。
まだの方は、残りの人生で一番若いのは今日ですので、一日でも早く積み立てを開始してながーく運用をしてみて下さい。
(営業 小林)